情熱の彼方に何がある 気になるから行こうよ
窓の外には北風が腕組みするビルの影に吹くけれど

最近bank bandのフェスDVDを見てるのだけど、仕事する人間という点から見ても、桜井さんってすごいと思う。他のアーティストをコーディネートして、彼らのバックバンドとしても働いて、なのに台風に直撃されちゃって、でも淡々とリハーサルを続け、にこにこの笑顔でお客さんを迎えるって並の人間にはできないよ。去年のフェスは残念なことに一日のみの公演だったけれど、このペースで三日やってたら桜井さん倒れてるって。普段はそれぞれ個人で音楽に携わる人たちが、この日はチームで音楽に携わる。見てるとチームで仕事したくなってくる。もちろん個人がそれぞれ高い能力を持っていることが前提だけど、各人が能力を発揮しながら、チームではさらにシナジー効果を生むって理想だなあ本当。今の職場ではチームを組むことはなくって、誰かが多めに仕事したら他の人が楽になって、かといってその人は別の仕事をするというわけでもなくって、単に早く帰っちゃうという。何だよそれっていう。そういうのが不満。職場の人（とくに女子）の働き方を見てると、仕事ぶりの甘さに気が滅入ることも多い。てめえの仕事はてめえで責任もって回せよ！みたいな。ああ書いてるうちにいろいろ思い出してるけどやっぱ腹立つ。まぁでも周りの人がそういう人であるうちは、もっと自分はがんばらなきゃいけないということなんだろうきっと。何にしろ仕事にかなりの情熱を注げることは幸せなことなんだろうきっと。

○ 先々週の仕事
−意見書，補正書の作成×2
−拒絶理由通知書の翻訳，補正案の作成×2
ほか、トラブル対応など。

ずいぶん前に、拒絶理由通知書の翻訳や引例、対応案を送ったのだけれどレスポンスがなく、在外者の延長手続きを行った案件で問題発生。US本社知財部の担当者（女性）が、メールの添付ファイルが読めないとか、拒絶理由通知書で挙げられる引用例がない（←確実に送られているはずなのに・・・）とか、「いまさら何をごちゃごちゃぬかしてんねん！」なことを言い出した。仕方がないので、日本支社の知財部の方に相談し、期限日の前日の夕方、ようやくレスポンスを得る。

日本支社の知財部の方を通して、US本社知財部の不満をぶちまけられたので、平謝り。中には、「引用例の翻訳文が分かりにくい」というものも含まれていたのだけど、「そういうのは翻訳文を作成している特許庁に言ってください」という言葉を飲み込んで、不満を解消するための対応策を文書としてまとめ、送付した。

締め切り間際に、いまさら言っても仕方なく、事態が前進する術にもならないことをわーわー言われたことに腹が立ったけれど（締め切りに間に合わせることが先決なのに！）、私が「それはこちらの責任ではない」と応答しちゃうと、結局、言っても仕方ないこと、相手と同じレベルになってしまうんですよね。で、ひたすら平謝り。しかし、心の中では、「だから女と仕事すんの嫌なんだよ！」と罵声モードなのでした。

○ 先週の仕事
−意見書，補正書の作成×3
−拒絶理由通知書の翻訳，補正案の作成×1．5
ほか、PCのセットアップ、システムのトラブル対応など。

新人さんが入ることになったので、PCのセットアップをする。
生理痛でかなりぼーっとしていたので、気分転換になってよかった。

とはいえ、システムのトラブル対応でも、いろいろあって疲れた。
何で、新しいDB作って、テーブル作って、インポートさせて、mdbファイルなんて送ったりしてるんだろー。こんなこと、もうすることはないと思っていたのだけどなあ。

←これ面白いよ！

拒絶理由通知書を読んで、審査官の意図をくみとる
　↓
どうすれば拒絶理由を回避できるか考える
　↓
回避できるのであれば、補正案を示し、
回避できないようなら、審査官の意図や引用例に示された技術をきちんと説明する

大変だけれども、このようなプロセスで英文を組み立て、
US代理人に拒絶理由通知書のイメージを伝えることが楽しいのです。
引用例で示される技術を説明するにあたって、特許庁で公開している公開公報の英訳は、US代理人にとって読みづらいようなので、最近はesp@cenetでパテントファミリを調べたりもしています。

たくさん案件をこなして、そのうち量が質に転化すればいいなと思う。
今度の10月で丸2年、今の勤務先で仕事していることになるけど、
まだまだ学ぶべきことは多く、修行は続くのです・・・

…ある時から「女らしい」とか「色っぽい」とか、そういう言葉を異常に欲してる自分がいた。28を過ぎたあたりから、ニューハーフか？くらいの勢いで。
少々照れくさかったけれど自分なりに努力してみた。少しだけ化粧を足してみたら、案外あっけなくそう言われるようになった。ま、元がいいから当たり前なんだけど。
もう少し早くそれに気づけば、てめぇで何も決めなくても周り（の男）がいろいろお膳立てしてくれる、ずいぶん楽な生き方ができたのかなあ〜とも思う。…

私の場合、「女らしい」「色っぽい」じゃなく「かわいい」なんだけど、すごくよく分かる。
「かわいい」と言われるぎりぎりの年齢だから？
というわけで、最近は積極的にかわいくしています。
かといって、何が起こるでもないのだけれど。

○ 今週の仕事
−意見書，補正書の作成×2．5
−審判請求書の作成×1
−拒絶理由通知書の翻訳，補正案の作成×2
ほか、コンピュータのトラブル対応など。

来週半ばから夏季休暇なので、相当がんばった。

○ 同い年の人びと
弁理士さんの一人が辞められることになって、少し残念。
この方、弁理士なのに、誰に対してもフランクで、
威張ったところがちっともなく、素敵な人なのです。
しかも、30代半ばで2児のパパなのに、
どう見ても20代後半〜30代初めにしか見えないのがすごい。

別の弁理士さんで、この方と同い年の人がいるのですが、
結局、‘女を女としてしか見てない’んですよね・・・
しかも、何でだか、若く見せることにこだわってるっぽい。
実は、服だけ浮いているんだけど、そんなこと言えない。

他にも、事務担当で、1才しか違わない人たちがいて、
彼女らを見ていても思うのですが、年齢が変わらなくても、
人間としての器の差がずいぶんと出るんだなあ、と。

年齢に関係なく、素敵な人は素敵で、そういう人って、
自身、年齢にこだわってなくて、年齢や性差を感じさせないんですよね。
そういう人に私はなりたいけれど、「かわいい」にこだわってるうちは無理？

■菜音さん、メッセージあります。

外内出願の中間処理にめげそう。
審査官の言ってることがあまりに的を得ていて、つまらないことを挙げて反論するのがかわいそうになる。

こういう案件をやってていつも思うのは、なぜ、出願時から補正の根拠を盛り込んだ明細書を出さないのか？ということ。
翻訳文を提出する時点で、拒絶理由通知で突っ込まれそうな箇所は割と予想がつくので、さらにもどかしかったり（といっても、原文の範囲を越えて翻訳文を提出することはできないから、どうしようもないのだけど）。

ちょっと前までは、めんどうな中間処理をやってると気持ちがすさんできたものだけど、最近は、めんどうな中間処理ほど貴重に思えるようになってきた。
それは、できるだけ多くのめんどうな中間処理を経験して、拒絶のパターンを読めるようになって、それに備えた出願をするための仕事を近い将来できればいいなと考えているから。

大手でなくてもいいから、きちんと「ものづくり」に取り組んでいる企業で、その成果が不当に侵害されることがないよう尽力できたら、とても幸せだろうと思う。
そのためには、まだまだがんばらなくてはね。ね。

（「プロフェッショナルとは？」の問いに対して）
プロフェッショナルとは、常に完璧をめざそうとしている人なのかもしれないですね。常に自分に足りないところを理解していて、完璧になるなんていうことはおそらく生涯ありえないんだけれども、でも淡々とそこをめざしている。進化を続けるその姿が、プロの姿なのかもしれないと思いますね。−星野佳路

○ 今年のはじめ

秘密メモにはちょこちょこ書いていたのだけれど、
パートナーさんに「この業界に向いていないのでは？」と宣告され
（「辞めたほうがいいのでは？」と言われたくらいに感じた）、
今年のはじめは、精神的にかなり落ち込んでました。

かといって、落ち込んでばかりもいられないので、
パートナーさんの信頼を得て、仕事を割り振ってもらえる方法を考えました。
それは、案件の一つ一つを丁寧にこなすことしかないんですよね。

パートナーさんは、マネジメントをしつつ、自分の案件もこなしているから、
案件一つ当たりにかけられる時間が圧倒的に少ない。
それに比べて、私は、案件の一つ一つに十分な時間をかけることができます。
だから、パートナーさんの仕事よりも圧倒的に丁寧な仕事をすれば、
きっとパートナーさんは認めてくれるだろうと考えました。

さらに、書面をチェックするパートナーさんの大変さを考えて、
英文ドキュメントをチェックしてもらう際には日本語訳を添付したり。

・・・このように考えて仕事をして半年が経ちましたが、
この目論見は間違ってはなかったようです。
きちんと仕事ぶりを見てくれる上司でよかったです。

とはいっても、「一週間くらいで作成して」と言われた明細書を、
3日半で作成したりと、あざといアピールもしているのですけど。

○ 完璧には遠く

新人さん向けにフォームを作成するにあたって、
過去に自分が作成した英文ドキュメントを見直していたのだけど、
作成時は完璧！と思っていた（はずの）ものなのに、
いま見直すと、こう書いたほうが分かりやすいよ！と思うことしばしば。
こういうことの繰り返しが仕事なのだろうなと思う。

明日からもがんばっていきましょー。

片思いは苦しくもどかしい。夫にも、好きな人にも、小説にも。そのもどかしさが自分を動かす宝物だったと私は込んだ東海道線の中で知った。

○ 今週の仕事

−審判請求書の作成×2
−拒絶理由通知書の翻訳，補正案の作成×1
相変わらずひどい生理痛のせいで、やや仕事のペースが落ちた一週間。

○ それでも

昨日から取り掛かってる案件の調べものをしに、図書館に。
蒸し暑さのせいか、寝てないせいか、やや吐き気がした。

彼氏から今週末会わないかとメールが来ていた。
根性出せば夜までに仕事は終わるし、それからでも彼氏に会うことはできる。
けれど、そうすると月曜がつらくなってしまう・・・と考えて、
彼氏に誘いを断るメールを返信した。

今は仕事が楽しくて、ファーストプライオリティ＝仕事なんです。
正直、結婚とか子どもは、プライオリティ外だったりして・・・
なんていうことは、うちの母親には分からないだろうなあ。

○ 「プラナリア」で出会って以来ずっと好き

山本文緒は好きな小説家のひとりで、これは一番好きな作品です。
自身を表現したと思われる、最後の「小説」が好きです。
どんな仕事にももどかしさがあって、その一つ一つに真摯に向き合ってクリアしていくことが、仕事の喜びにつながっているんじゃないかな、と最近は思います。