読む女

2007年7月16日 読書
本読みが最も困る(でも幾度となくされる)質問は、
「今まで読んだ中で一番面白かった本は?」だと思う。

私の場合、そんなの選べるわけないじゃん!と心の中で思いつつ、質問の主が読んでくれるかもしれないという淡い期待を込めて、自分のお気に入りのうち、その人の雰囲気に合う本を答えます。

暇つぶしなんかじゃなく、どのみち読むなら世界観が変わるくらいの本を、いつも探して読んでいたいと思う。
お気に入りが見つかっても、また新たなお気に入りを探す日々が続くのです。

○ 小学生時代のベスト本
−江戸川乱歩「心理試験」
−ポー「黒猫」
−ドイル「赤毛連盟」

○ 中学生時代のベスト本
−筒井康隆「家族八景」
−新井素子「くますけと一緒に」
−小松左京「日本沈没」

○ 高校時代のベスト本
−澁澤龍彦「高丘親王航海記」
−三島由紀夫「レター教室」
−内田春菊「ファザーファッカー」
−山田詠美「ぼくは勉強ができない」
−城山三郎「男子の本懐」

○ 大学時代のベスト本
−チャンドラー「長いお別れ」
−川上弘美「センセイの鞄」
−山本文緒「プラナリア」
−森鴎外「雁」
−渡辺淳一「花埋み」

○ 最近のベスト本
−田辺聖子三部作「言い寄る」,「私的生活」,「苺をつぶしながら」
−町田康「告白」
−山田詠美「無銭優雅」
−角田光代「薄闇シルエット」
−絲山秋子「スモールトーク」
思えば、

「キャプテン」を読んだのに野球のルールを知らない

「スラムダンク」を読んだのにバスケのルールを知らない

「月下の棋士」を読んだのに将棋のルールを知らない

「帯をギュっとね!」を読んだのに柔道のルールを知らない

「エースをねらえ!」を読んだのにテニスのルールを知らない

「健太やります!」を読んだのにバレーのルールを知らない

「がんばれ元気」を読んだのにボクシングのルールを知らない

・・・というのはどういうことか。

(「行け!稲中卓球部」は考慮しなくていいよね・・・)
江古田ちゃん
「なんで婦人用の下着ってツルツルしてんだろー」
友人M 
「それは・・・実際は衰えた肌でも男が触ったときにツルツルしてるように錯覚させるためさ!!」


ちなみに、彼氏はうまく錯覚してくれてます。
ストッキングもいいみたいですよ(何の話だ)。

相変わらずおもしろいです、江古田ちゃん。
ますますバイトが怪しくなってきて、目が離せません。
しかし、カフェでカバーもかけずに黙々と読んでいたら、
近くに格好いい男の人が座り、やや気まずかったです。

さて、明日の自己採点では「臨死!!」となっていないことを祈りつつ、
そろそろ寝ることにします。

つめこみ中

2007年1月31日 読書
頭がパンクしそうです。。。

私のおべんとう

2007年1月28日 読書
お弁当のレシピがマンネリ化している
(作る回数が増えているから)ので、
レシピ本を立ち読みしていたところ、これ、よかったです。

お仕着せでなく、毎日きちんと家族の健康を考えて
料理を作っているのだな、という感じがしました。

料理家さんによっては、本当に作ってるのか?と
突っ込みたくなるような方もいますが、この方は本物ですね。

今まで「定番過ぎる」と言って手に取らなくてすみませんでした。
忙しいからといって、ごはんをきちんと食べないと、
結局いらいらしてしまって、何もうまくいかないような気がする。
先週は忙しかったのだけど、そんな時こそ、
いつもよりきちんと食べることを心がけてみました。

いつもは、大根が一本あったら
○ 葉っぱ・・・塩もみしてご飯に混ぜる
○ 1/2・・・煮物,おでん
○ 1/3・・・おろして鍋の具に
○ 残り・・・浅漬け

としていたのですが、先週は新しいレシピに挑戦。
きんぴら(ひき肉バージョン)があまりに美味しく、
ほぼ同じレシピで使い切ってしまいました。
○ 葉っぱ・・・炒ってふりかけに
○ 1/2・・・きんぴら(ひき肉バージョン)
○ 1/2・・・きんぴら(鶏肉バージョン)

きんぴら(ひき肉バージョン)のレシピはこちら↓
仕上げに一味をふっても美味しい。
http://kyocochan.exblog.jp/6322284#6322284_1

葉っぱのふりかけは、確か「天然生活」のレシピで、
葉っぱ,じゃこ,おかかをじっくり炒めるだけ。
仕上げに鍋肌(フライパン肌?)から薄口醤油をちらりとさし、香りをつけます。
おかかは、パックのでも、だしをとった残りでも、どちらでも。

---

松長絵菜さんの料理本は、可愛さと実用性が兼ね備わっていて、
何回読んでもあきません。
今週末はバナナパウンド焼こうかな。

おいピータン!!

2007年1月14日 読書
彼氏はちょっとだけピータンに似ている。

おなか周りが少し太めなところ、
ラーメンとニンニクをこよなく愛しているところ、
ポイントカードでポイントを集めているところ、
元カノが美人であるところ、
そして、たまにものすごく男前なところ。

「おいピータン!!」は、「バカ姉弟」,「ハチクロ」と同様、
彼氏ともども楽しみにしているマンガなのですが、
彼氏にこのことは言っていません。
言ったらショックを受けそうだから・・・
これ、去年12月の発売日にソッコー買いに行きました。
1巻よりもすごい展開になっています。
これほどにまで、恋が生まれた瞬間を精緻に描いたマンガがあったでしょうか?
生きる楽しみが増えました。まじで。

3/14にはミスチルのアルバムも発売されるし、
どちらも、一年に一回の楽しみなのです。

薄闇シルエット

2006年12月29日 読書
これ、すごくよかったです。
今年読んだ小説では、一番おもしろかった。

単純な“勝ち犬vs負け犬”(死語?)という小説にはなっておらず、結婚する側の気持ちも、結婚しない側の気持ちもうまく描かれています。

---

年末年始は一人で過ごすことに決め、彼氏にもそう伝えました。
もし、私が、結婚して幸せになることを信じて疑わないような、素直で可愛い女の子だったら、真っ直ぐに会いに行けるんだろうなと思う。

なんだか、うまくまとまりません。
リンクのゆうさんご紹介の本。
特許業界の「クレーム」は“特許請求の範囲”を指しますが、
この「クレーム」は一般的な意味で使われているようです。

よく行く図書館に置いてあったので、読んでみようと思います。
なぜって、失礼のない返事の督促をする必要があるから。
できれば、微妙にイヤミのニュアンスも含ませたいな〜、なんて。

Greeting Letterなんて要らないから、返事をください。
こちらはクリスマスどころではないんです。
サトエリ主演で映画化だそうで。
ほか、兄役が永瀬正敏、義姉役が永作博美。

本谷さんの作品、下流と呼ばれる世界や田舎の閉塞感が上手く表現されていると思うのですが、このキャストだと垢抜けしてて、作品の空気が伝わらない気がします。

主演・・・柴咲コウ
妹・・・「14才の母」の主役の子
兄・・・ケミストリーの堂珍じゃない方
義姉・・・南海キャンディースのしずちゃん

このキャストだったら観に行くなー。
今年のクリスマスと年末年始は、ひとりで過ごすことに決めました。
来年こそは合格したいので、勉強漬けにするつもりです。
もう、彼氏とは別れても仕方ないかな、なんて思っています。
こう思っている時点で、もうダメだな、とも思っています。

井上荒野さん、はっきりした江国香織という感じ。
もっと売れてもいいと思うんだけど・・・
タレント本って興味ないんですが、購入。
帯の推薦文、魚喃キリコさんと中谷美紀さんなんですよ。
お2人とも、本業ではないのに、言葉の選び方が上手く、
文章が素敵なので好きなんです(本業の方も好きですが)。

最終章「ラストレター」で泣いてしまいました。
詳細はまたのちほど。

おかしいなあ

2006年10月2日 読書
9月はあまり本を読んでいないな、という気がしていた。
けれど、本棚を整理していたら、そうでもないことに気づいた。

「MISSING」本多孝好
「文学賞メッタ切りリターンズ」豊崎由美
「不信のとき」有吉佐和子
「愛情日誌」夏石鈴子
「新解さんの読み方」夏石鈴子
「今夜誰の隣で眠る」唯川恵
「息が止まるほど」唯川恵
「訪問者」新津きよみ
「階上に住む女」新津きよみ
「私たちは繁殖しているブルー」内田春菊
「彼女のこんだて帖」角田光代
「イッツ・オンリートーク」絲山秋子
「絲的メイソウ」絲山秋子

実はこれだけ読んでいた。
・・・なんでこんなに読んでるんだ。

大人の青春

2006年9月9日 読書
掲載雑誌コーラスで、すでに最終回は知っていましたが、
やっぱり、買って単行本で読んだ方がよかったです。

スピッツのアルバムとスガシカオのアルバムとから、
「ハチミツとクローバー」というタイトルをつけた、と
作者の方がインタビューで語っておられたり、
このタイトルから想起するイメージが、
はぐちゃん達のいる世界とあまりに一致していたりで、
タイトルについてはあまり深く考えていませんでした。
まさか、最終回でこのタイトルが効いてくるとは。

羽海野チカさんは、大人による、大人のための青春を描き切りましたね。
同時収録されている『星のオペラ』のプロットが素晴らしく、
次回作が待ち遠しくなりました。
何だかんだ言って、なかなか明細書が進みません。
根本的に理解してない点が多い私も悪いんですが。

ハードウエア関連の書籍は、タイトルに「入門」とついていても、まったく入門的な内容ではないものが多すぎる。
その点、この書籍は、「変調とは?」から説明してあって
かなり分かりやすい部類に入ると思います。
数式の出現も最小限に抑えており、
巻末に数式の解説がついています。

しっかし、何で「ヘテロダイン方式」なんでしょうね。
何が「ヘテロ」なのか、未だになぞです。
あ、本のレビューじゃないですよ。
もちろん、この山本文緒の短編はおすすめですが。

タイトルと今の心境を引っかけてみました。

ひとつめの「いってしまう」は、前の会社の同期。
前の会社の同期(女)が結婚されるそうです。
就職活動中に知り合った親会社の人と付き合っている、
と聞いたことがあるので、恐らくその人と結婚されるのでしょう。

彼女とは研修中のクラスが同じで、グループも同じでした。
彼女は理系だったので、私はかなり当てにしていたのですが、
フタを開けてみると、彼女は仕事をしてくれませんでした
(すこし煩雑なプログラミングを頼んだら、ナチュラルに無視された)。

そんな彼女は営業部に配属され、やっぱりと思いつつも、
配属後もたびたび話をすることがありました。
でも正直、なんだか仕事をなめているなという印象でした。

彼女は結婚にともなって退職するのだろうけど、
がんばって働いている自分がバカらしく見えてくるのは何故。

・・・

もうひとつの「いってしまう」は、ゼミ仲間。
ゼミ仲間の一人がゼミを辞めるそうです。
忙しい会社で出張も多かったので、体を壊してしまったそう。
通算2年ほど一緒にがんばってきただけに、少し悲しい。

仕事熱心な人だったから、もっと仕事の話をしたかったのに。
でも、同じ業界にいれば、いつかまた会えるでしょう。

仕事も受験勉強も、長くやればやるほど、人の移り変わりが目に入る。
それに影響されて、自分の方向性を変えてしまうか否かは、自分次第だということは承知しているけれど、気持ちが不安定なときは思い切り流されたくもなる。
毎日が、流されようとすることとの闘いなのだ。
おもしろかったです、『臨死!江古田ちゃん』。
私の中では、かなりのヒット。

少女マンガ界では「干物女」が取りざたされてますが、
「江古田ちゃん」に比べると「干物女」なんて、かわいいものです。
「干物女」は、小マシに描こうとする筆者の自制が見える気がするのですが、「江古田ちゃん」はアフタヌーン掲載だけあって(?)容赦ないです。

帰りの電車で、自称・不思議ちゃんに吐くせりふに思わず爆笑。
願わくば、江古田ちゃんとMちゃんと、一緒に酒飲みたい。
「エビちゃんOL?けっ。」と思っている方は癒されるマンガです。

---

今日は会社帰りにビレバンに。
こないだ行ったときは、オープンしたてだったためか、
ビレバン得意の「連想レイアウト」がいまいちだったのが、
今日行ってみると、かなりいい感じに落ち着いていました。

あれもいいな、これもいいなと見ているうちに、数時間経過。
本当はもっと買いたい本があったのですが、今月は本に使いすぎているので断念。
瀧波ユカリ『臨死!江古田ちゃん』と、吉田修一『パレード』のみを購入。

どちらも初めて読む人の作品だったけれど、面白かった。
ビレバンは外し率が低いから、安心して選べてうれしい。

一般的な書店では、当たり障りなく新刊が並び、
そのとき話題になっている新刊は必ず手に入る。
しかし、これは、次々出される新刊の数だけ
(よいものであっても)置いてもらえない既刊が存在するということを意味する。
結果、どこの書店に行っても同じようなラインナップ。
これって、便利だけど、選ぶ楽しみが生じようがない。

この点、ビレバンのビジネスモデルは本当に上手いと思うし、
本好きとしてもうれしいのです。

錦繍

2006年8月5日 読書
■8/4の勉強■

弁理士試験の勉強
 『図解パリ条約』〜特許の保護まで通読
NW試験の勉強
 『NWハンドブック』〜第7日目まで通読

■8/4の勉強時間■

1時間30分

本業とは関係ないトラブル(事務所内のNWトラブル・・・)があり、
なんだか疲れてしまった一日。
今日の勉強は、早朝勉強のみで切り上げて、本を読んでました。

むかし読んで「よかった」という感想だけは覚えていたけれど、
内容は覚えていなくて、新たな作品として読んだ。
宮本輝の作品は、登場人物の喋る関西弁がとてもいい。
令子の「うち、あんたの奥さんやった人好きや」(←ヘンな意味ではない)に感動。

ひとりの週末?

2006年6月18日 読書
食材のお買い物や読書などをして過ごす。
よしもとばなな「イルカ」を読み返した。
この小説は、私にとって痛いところだらけの小説だ。
たとえば、設定そのもの。
五郎の設定は彼氏とどうしてもだぶってしまう。

五郎の設定は小説を読んでもらうとして、
私と付き合う前、彼氏には、7年越しの8歳年上の彼女がいた。
彼女は病気がちで、急に病院に連れて行くときもある、とか
彼氏のつり好きは、彼女のお父さんからのものだ、とか
当時会社の同期だった彼氏から聞いていた。
病なるときも助け合い、しかも親ぐるみの付き合いが7年。
こうなったら、ふたりは一生いっしょにいるのだろう。

そう思っていたから、私は彼氏のことは何となくいいな
(というか、一緒に飲みながら話していると楽しいな)とは
思っていたけれど、恋愛感情を持たないようにしていた。
けれど、それからいろいろあって、、、付き合うことになって、
来年の秋ごろには、きっと私の苗字が変わって。

でも、彼女への負い目みたいなものは、ずっと残ると思う。
彼氏と過ごしていて幸せを感じていても。
(このあたりの感じ、ばななさんはとても上手く表現されていました)

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