角田光代『トリップ』
2006年4月10日 読書なぜか検索できません、角田光代『トリップ』。
同じ街に住む人々をめぐる、連作短編集。
「百合と探偵」が、個人的に想うところがあり、少し泣けた。
「17歳の自分が今の自分を見て、不幸だと思うだろうし、
27歳の自分が今の自分を見ても、やっぱり不幸だと思うだろう」と、
主人公の中年女性が内省するシーンがあるのですが、
このシーン、まだ中年ではない(でも若くもない)私にも共感できました。
新卒で入社した会社を人間関係が原因で辞めて
転職先の業務でもなかなかゴールが見えず
いつまで続くか分からない試験勉強を続け
好きな人に好きなときに会うこともできず
同年代の女子の楽しみのほとんどを捨てている
・・・というのが、客観的に見た今の私の現状だと思う。
17歳の自分が今の自分を見たら、おそらく落胆するだろう。
分かってるけど、後にもひけない愚かしさ。
17歳の自分は、今の自分にどんな夢を託していたのだろう?
こっそり会いに行くことができたら聞いてみたいけれど、
今の自分の姿はきっと伝えないと思う。
そう思ってしまうところが、すこし悲しい。
どうか、10年後の自分が今の自分を見ることができたら、
「そんな心配するなよ!いま幸せだから!」と言ってくれるようであればいい。
同じ街に住む人々をめぐる、連作短編集。
「百合と探偵」が、個人的に想うところがあり、少し泣けた。
「17歳の自分が今の自分を見て、不幸だと思うだろうし、
27歳の自分が今の自分を見ても、やっぱり不幸だと思うだろう」と、
主人公の中年女性が内省するシーンがあるのですが、
このシーン、まだ中年ではない(でも若くもない)私にも共感できました。
新卒で入社した会社を人間関係が原因で辞めて
転職先の業務でもなかなかゴールが見えず
いつまで続くか分からない試験勉強を続け
好きな人に好きなときに会うこともできず
同年代の女子の楽しみのほとんどを捨てている
・・・というのが、客観的に見た今の私の現状だと思う。
17歳の自分が今の自分を見たら、おそらく落胆するだろう。
分かってるけど、後にもひけない愚かしさ。
17歳の自分は、今の自分にどんな夢を託していたのだろう?
こっそり会いに行くことができたら聞いてみたいけれど、
今の自分の姿はきっと伝えないと思う。
そう思ってしまうところが、すこし悲しい。
どうか、10年後の自分が今の自分を見ることができたら、
「そんな心配するなよ!いま幸せだから!」と言ってくれるようであればいい。
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