はじめて特許査定を受けました。
外内出願で、翻訳チェックから関わって、
最初の拒絶理由通知を食らって、補正して、
最後の拒絶理由通知を食らって、補正して
という過程を経たのでよろこびもひとしお。

36条違反(記載不備)だったから、たいしたことないっちゃないのだけど、
審査官の言う記載不備を、海外の代理人にうまく伝えるのが難しかった。
最初の拒絶理由通知に対して補正する際、
代理人が指示したクレームの翻訳で対応したところ、
案の定、再度拒絶理由通知がきてしまったので
「審査官の指摘はしょうもない些細なものです、
原出願のクレームには変更を加えませんから、好きにさせてください」
と頼んだのでした。

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これから約20年、この特許の権利が存続する。
死ぬまで仕事を続けるとしたら、自分が死んでからも
特許権が存続するかもしれないのだな、と思うと
これからもずっとがんばりたい、と気が引き締まった。

さらに、すばらしく画期的な内容の発明を手がけた日には、
特許権が消滅したあとも、他の特許出願の引例として使用されるかもしれない。
いつかそんな日がくればいいなと思うし、
そのためにはどんなにか努力しようと思う。

これに比べると、つまらないおっさんの言うことや
クライアントの理不尽な指示など、本当にどうでもよくなってくる。
ただ、産業の発展に寄与する発明に関わって、
自分が社会にお世話になっている分、恩返しをしたい。
自分にとって大事なのは、それだけであって、それだけでいいのだ、
と改めて思ったのでした。

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