本当に好きってどういうこと

あと一月足らずで、今の彼氏と付き合って一年になります。それまで色々あったけど、随分と落ち着いたなというのが感想です。以前は、彼氏と会っていてもそれがホームポジションとは思えず、彼氏と過ごす時間も予定のひとつに組み込まれている感じなのでした。今は、自分のために時間も使うけれど、彼氏と一緒に過ごす時間はその活力になっています。

遠距離？恋愛（相手はつくばにいるので遠距離とは言い難い）に突入してから、会えない時間が増えたけれど、雑誌を見てかわいい雑貨が載っていると「彼氏の部屋に合いそう。」とか、ネットでおいしいオムレツの焼き方を発見すると、「今度うちに泊まりに来たら、朝作ってあげよう。」とか、レコード屋さんでいい感じのCDを見つけたら、「一緒に聴きたいな。」などと、知らず知らずのうちに考えてしまうのです。

以前は自分のことしか考えてなくて、これほど人のために何かしたいなと考えるようになったのが、自分でも信じられないなと思っていたら、母親がむかし話していたことを思い出しました。

母親のおとうさん（私から見るとおじいちゃん）は、ある日、自分の着るものを買いにデパートに出かけた。エスカレータで上っていくと、子供用の着物フェアをやっている階があり、エスカレータそばにかわいい着物が展示してあったそうだ。結局、自分の服を買いに行ったのに、私の着物を買って帰り、そんなことが幾多か続いておばあちゃんはあきれていたそうだ。
母親は父方の両親とは折り合いがよくなく、その話には、「それに比べて、おとうさんのほうの家は孫に服の一着も買ってやらない。」と愚痴が続いたのだが・・・。

たぶん、ほかの誰かをいとおしいと思うと、時間ばかりか行動までもが支配されるのだと思う。